食いつきのよいキャットフードの上手な見つけ方
猫ちゃんは肉食動物ですから、お肉を好むと思われることが多いかもしれませんが、猫ちゃんによってお肉やお魚が好みなど、実にさまざまです。そのような中で食いつきのよいキャットフードを見つけるのはとても難しいです。
主食として与えるキャットフードは、総合栄養食であるドライキャットフードがおすすめですが、中にはウェットキャットフードばかり食べてドライキャットフードを食べてくれない猫ちゃんもいます。
そんな時には食いつきのよいキャットフードを知っておくと便利です。そこで今回は、猫ちゃんにとって食いつきのよいキャットフードはどのような味なのか、上手な見つけ方をご紹介していきます。
1.猫はおいしそうな味を味覚ではなく嗅覚で判断する動物
私たちは食べ物の味を感じるとき、舌で感じる味覚によっておいしいやまずいなどを感じます。
しかし猫ちゃんが感じる味覚は、塩味・酸味・苦みで、甘みなどは感じません。
そのため、目の前の食べ物が食べられるものかどうかを、判断するくらいの味覚しかありません。
猫ちゃんがおいしいものかどうか判断するポイントとして「嗅覚」が挙げられます。
いわゆる食べ物の「ニオイ」によって、おいしいかどうか、食べられるかどうかを判断しているのです。
そのため、私たちが一般的においしいと感じる味が、猫ちゃんにとってもおいしいと感じるとは限らないのです。
2.カラフルな色のキャットフードは食いつきがよい?
市販のキャットフードにありがちな、カラフルな色合いのフードは、飼い主さんから見るととてもおいしそうに見えます。
キャットフードの色合いは合成着色料や天然着色料を使ってつかってつけられて付けられていて、赤や緑、黄色など色鮮やかです。
特に赤い色のフードはお肉を、緑色のフードは野菜を連想させますよね?確かにキャットフードにはお肉や野菜が原材料として使われてはいますが、猫ちゃんがその色鮮やかなフードを見て、おいしそうと思うことはないのです。
それは先述したように、猫ちゃんの場合は、ニオイによっておいしいものを判断しているからです。
実際に、お肉を連想させる赤色をは、猫ちゃんにとっては人間ほど識別できないので、全く意味のないものなのです。
このことからも、カラフルな色合いのキャットフードは、あくまで飼い主さんにむけてのアピールなのだということがおわかり頂けるでしょう。
3.猫が好みやすい味とは?
猫ちゃんが「ニオイ」によっておいしいものか、食べられるものかを判断することがわかったところで、具体的に食いつきのよいキャットフードの味とはどのようなものかを見ていくことにしましょう。
- (1) チキンやマグロ、カツオなどがの原材料のもの
- (2) ニオイが強い原材料を使っているもの
- (3) 合成調味料が使われているもの
ドライキャットフードでもウェットキャットフードでも、猫ちゃんに最も好まれやすい味はやチキンです。
それは、野性時代に狩りで獲っていた動物が鳥やネズミなどの小動物が多かったからです。
その他、マグロやカツオなどの青魚も猫ちゃんが好みやすい味の原材料です。
本来猫ちゃんは完全な肉食動物ですが、日本で生まれ育った猫ちゃんは、小さな時から魚を与えられることが多いため、マグロやカツオなどの魚の味に親しみがあるからです。
しかし、マグロやカツオなどの青魚は、たくさん摂りすぎると「黄色脂肪症(イエローファット)」という疾患になりやすいので注意が必要です。
猫ちゃんの食いつきがよくないときに使われるトッピング材料として、カツオやチキンなどの削り節があります。
これらは猫ちゃんにとっておいしそうと思わせるニオイが強いものが多いからです。
その他、●●エキスなどお肉やお魚のエキスが凝縮したようなものも、ニオイが強いため、猫ちゃんが好む傾向があります。
合成調味料は、猫ちゃんの健康を考える飼い主さんにとっては賛否両論のある添加物の一つですが、素材の旨味が凝縮したパウダーやエキスなどは、キャットフードの表面にコーティングしてあることが多いです。
合成調味料の他にも、ミルクやチーズのパウダーなども猫ちゃんが好みやすい味なので、これらの味つけがされているものも、強いニオイと共に猫ちゃんの食いつきがよくなる理由です。
4.ドライキャットフードよりウェットキャットフードが好みやすい
猫ちゃんの育ってきた環境や猫ちゃんの性質により若干の違いはありますが、猫ちゃんの食いつきがよくなるキャットフードは、ドライキャットフードよりもウェットキャットフードの方が多いです。
ドライキャットフードは総合栄養食と呼ばれていて、そのフードとお水さえ与えておけば猫ちゃんに必要な栄養素が全て摂れるということから、メインで与えている飼い主さんも多いでしょう。
しかし、ウェットキャットフードはお肉やお魚の素材そのものが活かされた形状になっているため、猫ちゃんが野性時代に食べていたものに近いフードです。
そのため食いつきがよいフードというわけです。
まとめ
猫ちゃんは気まぐれな動物なので、昨日まで喜んで食べていたキャットフードを突然食べてくれなくなることがあります。
なぜ食べてくれないのかの理由もわかりません。
そうなってしまうと意地でも食べないという猫ちゃんもいますので、普段から食いつきのよいキャットフードを準備しておくと、いざというときに役立ちます。
猫ちゃんの好きそうなニオイを知っておくことで、食いつきよいキャットフードを見つけることができますのでぜひ試してみてください。